今夜は、とおかん夜…(その2)

一本、また一本…梯子が雲から伸びるのを、呆然と立ち竦んで眺める。弱々しい梯子だったが、僅かに輝きながら数を増していた。 が…その付近は庇の下に駐輪するようになっていて、慌てて二・三歩寄って再度見上げると…見事に梯子が消え失せていた。梯子が下り…

今夜は、とおかん夜…(その1)

収穫を終えた田んぼの神さまが、今年のお役目を全て終えて、お帰りになる日… と、子供の頃に聞いていた覚えがあるが、農家ではなかったので、それ以上のことはこの歳になるまでしらなかった。 とおかん夜は 十日夜 の意味で、旧暦8月の十五夜、9月の十三夜…

白いゲレンデ、復活。

昨晩夢うつつに雨の音を聴いたのは、多分…丑三つ時くらいだったか… 最近は深夜、日付が変わる前から、外を歩いていればわかる程度に降り始め、真夜中に数時間雨音が聴こえる程に降る日がある。 秋が深まって冬に向かう雨のパターンだ。布団にくるまっている…

寂聴さんの訃報…

99歳…ということは、昔風の数え年で百歳、ということか…すると、もしや大正のお生まれだったか… 出家したと知った時も驚いたが、その後の精力的な活動にも、全く畏れ入った。 爺ぃが見た時に既に十分古かった、雑誌のグラビアだったか… 若い彼女(と、敢えて…

バナナの皮の…妙…?(その3)

それでさ、その夕方に試してみたら…ホントだ…一瞬にしてスベスベになっちゃったぜっ! でもさぁ、やっぱり大衆の面前で大の男がこれをやるのは、ちょっと恥ずかしいかな…と思った。 別に性差別とかじゃなくて、それに…ソバカスじゃなくて、ホクロレベルの斑…

バナナの皮の…妙…?(その2)

バナナって皮が重量級で、廃棄率(でよかったっけ?)が高いよね。小腹満たしに持って歩くのに、最大の欠点はそこ… 最近はゴミ箱を置いてない所が多いから、うっかり途中で小腹満たしすると、ザックの中じゅう甘ったるい匂いになる皮を、持って歩かなくちゃな…

バナナの皮の…妙…?(その1)

バナナを毎日食べると… 賛否両論あるらしいけど、最近ドラッグストアで半額で買える日が、周期的にあることに気づいたんだよね。 ドラッグストアでも、パンのコーナーに置いてある店もある訳で… まるるんが以前、バナナはソバカス美人…ふっくら甘くて美味し…

太陽フレアから1週間…(その2)

10月末に地球に届いた太陽フレアの影響は、様々な事象にとって吉凶問わず、思いもよらないトリガーとなっているのかもしれぬ。 つまり、科学的(!)に解明されている範疇を超えて、という気がする。 人体には影響ない、とされているが、実際に化学物質や電磁…

太陽フレアから1週間…(その1)

実際に太陽から地球に到達するのには1日前後かかり、電磁波による影響が懸念されていた。幸い計測結果や通信制御など、想定される範囲では、深刻な事故はなかったようだ。 影響への注意の呼び掛けも、今月になりすぐに解除された。 だが爺ぃにしてみれば、…

てんとう虫と、光環に出逢う…(その1)

4日にも一瞬 何だろう?… ということに遭遇。 青信号で横断歩道を渡ろうとすると、何かがブチッという音をたてて右耳にあたり、そのまま路面の白く塗られた部分に墜ちた。 何やら小豆よりは少し大きい、濃いオレンジ色の玉…まるで女性の何かのアクセサリー…

てんとう虫と、光環に出逢う…(その2)

何とか拾おう…摘まみあげようとするが甲が滑る。かといって力を入れれば潰れてしまう…はて、どうしたものか… ふと、ここ数年で習得した、茜トンボに指に停まって貰う方法を試す。 どうにか彼(?)の体勢が天地を取り戻したので、その鼻先(?)に指を差し出すと…

その後に、先月の末にあったこと…(その3)

さて、問題はその龍神さんが何処にお引っ越しされたのか…ということだ。 元々、何らかの御神体があって祀った訳ではない。最近は年に一度の例祭は、信州に本拠地のある、まるるんの好きな狛犬が番犬(?)のあの神社の神職を招いて、執り行っていたとか。 更に…

その後に、先月の末にあったこと…(その1)

あ?…龍神さんは…何処に行ったんだ?という事件(!)が発生した。 オシドリ池の大学の南側に、明治帝に関わりのある史蹟がある。 更にその南側…その頃は川が蛇行して流れ、自然に池のような形に水が休み、また流れていた場所… この街の開発が進むにつれて徐々…

その後に、先月の末にあったこと…(その2)

内陸のこの街は今でこそ、この地方の大きな都市だが、都市としての歴史は浅い。この百年剰りで陸路の交通網が発達するまでは、特に荷を運ぶのは海路を船で…が主流だった。従って、この近辺では海沿いに街が発展していた。 そう言えば、まるるんがぞっこん惚…

その他に、先月の末にあったこと…(その2)

植物ばかりではない。パンを噛じっていた時には、カラの仲間がひっきりなしに、近くの針葉樹と巨大なポプラとに、入れ替わり立ち替わり…それはそれは賑やかだった。 暫く一頻り啼いては、居なくなる。また別の聲がやって来て、近くの針葉樹の枝を樹から樹へ…

その他に、先月の末にあったこと…(その3)

まるるん化が進んで、動物があまり警戒しなくなったか…いやいや、爺ぃにはもう敏捷な挙動はできないと見抜かれているのか… その後に工学部の前庭で、メジロ(?)の番にニアミスした。 ここには、この地方のゴヨウマツがある。チョウセンゴヨウのような立派(?…

その他に、先月の末にあったこと…(その1)

まぁ、個人によってそれが印象的なことであっても、或いは大多数の人にとっては それが一体何なんだ?下らない! ということはある。 そんな事が、この月末にはあった…という、そんな話なのだが。 10月29日に日付が変わって、太陽で爆発があり、間もなく太陽…

う〜む、感服つかまつったでござる…(その3)

せっかく傘とポンチョをトランクルームから調達したが、それきり極弱い雨がたまにおちてくる程度だった。 あの雨はオンスケジュールではあったが、二重虹を見せるためのサービス増量(!)だったのか?…という気がする。 26日の夜は霧が流れてきた。予定はあま…

う〜む、感服つかまつったでござる…(その2)

雨の勢いは少し弱まったが、まだサァっと降り続いていた。この街の上空と東側は、雲の切れ目はなく、陽が上空の雲より低くなって射し込んで、虹が見え始めたという訳だ。 頭上に被ったジャンパーから、少しずつ肩へと雨が染み込んできた。それでも足を止めて…

う〜む、感服つかまつったでござる…(その1)

26日は昼前から、何やら立て続けにうまくいかなかった。忘れ物はする、途中で立ち寄りさっさと買い物を済ませる筈が、目当ての商品がない…etc.といった始末。 昼過ぎ時点で予定がこなせていたのは、先日オシドリ池の大学で二重虹を見せて貰えたお礼に、あの…

本日も、ご優待に与る?(その4)

このままでは、濡れ鼠…と、手近な理学部の軒先(玄関ドアまでスペースが広い)に避難して、雨宿りさせて貰う。 守衛さんに注意されるかとも思ったが、IDカードがなければドアは通過できないはず…走り込んで傘を畳み、端によって雨宿りを強調。 クルリと振り返…

本日も、ご優待に与る?(その3)

イチョウ並木に向かう途中に、まるるんの好きな狛犬の神社の前を通る。鳥居の外から一礼でご挨拶… あぁ、今日は辰の日、あの子供のような声は龍さんか?と、突然思い至る。 もしかしたら、只今絶讚修行中(!)の新人さんで、或いは親龍の監督下で実習の日々な…

本日も、ご優待に与る?(その2)

今朝は一旦起きたが、寒さで震え上がり、ポットの湯が沸くまで等と寝床に戻ってすっかり眠り込んでしまった。 周章てて身支度をし、確か午後からは天気は回復の予報…昼飯代わりのパンを頬張る。防寒だけは万全に、軽量の折畳傘を掴んで出かけた。 青空がかな…

本日も、ご優待に与る?(その1)

昨晩も帰り道に東南を見上げると、流れている雲の向こうに僅かに明るい月が現れて、程なく隠れた。 先日はこの街の上空が晴れ渡り、ぎりぎりの満月を見せてもらえた。昨晩は遠い(仰角の低い)空は晴れていたが、月が昇る上空は天幕のように雲が広がる… 低温の…

ぎりぎりセーフの…(その2)

ぎりぎりまで地下を通って外へ出ると、傘をさしている人がいない。空を見上げると、少し東に振った高い空に、白く満月が輝いていた。 20日23:57 に満月だったので、まだ一日はたっていない。これは…別嬪さんだと褒めたので、優遇されたか? スクランブル交差…

ぎりぎりセーフの…(その1)

先日、十三夜の別嬪さんの月を讃え過ぎたのか、次の日から連日雨降りの夜が続いた。20日から21日に日付が変わる時刻の満月には、とうとう会えずじまいに… 連日昼夜問わず、天候も猫の目のようにかわった。雲の切れ間から強く陽が射したかとおもえば、ほんの5…

昨晩は十三夜だった…(その2)

それきり、移動中は南方向の空は全面グレーのまま… ドラッグストアのラウンジで資料を眺めながら足を休めて、菓子パンを噛じり待機、念のための連絡を待つ。 何も支障がなかったとのことで、食料品を買って、帰ろうと外に出ると… 南の空高く別嬪さんの十三夜…

昨晩は十三夜だった…(その1)

日没が早くなり、満月近くなった月の出もはっきり見える。 昨晩は公共施設のエントランスにたどり着いた時、あぁあのビルの上に月が昇ってくる時刻だなぁ…と東側のガラス張りのベンチが並ぶ場所に移動した。 南東の空は暗いながらもグレーに見えて、昇って来…

小三治師匠の訃報

爺ぃが高座を生で楽しませて貰えた、数少ない噺家だ。 生真面目…他人に強要はしなかったと推測できるが、曲がったことはとても堪えられない性分だったのではないか。 その一方で、臨機応変で物事を納めるための手の内は、師匠の頭の中の薬箪笥の沢山の引出し…

昨日も秋晴れ…(その2)

白い餅と胡桃餅はこし餡、薄紅の餅は味噌餡、粒胡麻餅は胡麻餡、そして草餅はつぶし餡… 財布の残りがやや心許なかったが、税込だったので1つずつ買って、ももたろうと試食会を催すことにする。 製パン会社の餅と違い、餅屋の餅はすぐに堅くなってしまう。だ…