う〜む、感服つかまつったでござる…(その2)

 

雨の勢いは少し弱まったが、まだサァっと降り続いていた。この街の上空と東側は、雲の切れ目はなく、陽が上空の雲より低くなって射し込んで、虹が見え始めたという訳だ。

頭上に被ったジャンパーから、少しずつ肩へと雨が染み込んできた。それでも足を止めて、東を眺めずにはいられない。

 

北に向かって位置を移動しているのが、幸いしているようだった。虹は頂点に向かって伸びてきて、やがて一気に左足まで姿を現す。

高さはないものの、大学で見たよりも幅の広い虹…特に足に向かう範囲は、七色の帯が強く輝いて、プリズムの虹色を思わせる程に鮮明だ。

視線を外側に滑らすと…あぁ、またダブルレインボーだ…これも先日より広い副虹が見える。幅が広いのは、虹を見せるスクリーン(?)の雨粒が、近いせいなのだろう。

 

移動する方向のせいか、虹は静かに右足から消え始めた。やがて鮮やかな左足も掻き消えた時に、あぁ、ダブルレインボーには願い事をするんだった…と。今更思い出しても遅い…(;´д`)

いや、虹のお礼にご挨拶に行ったその夕方に、ではアンコールにお応えしてッ! とダブルレインボーを再度披露して貰えるなど、眼福至極… m(__)m