昨晩は十三夜だった…(その2)

 

それきり、移動中は南方向の空は全面グレーのまま…

ドラッグストアのラウンジで資料を眺めながら足を休めて、菓子パンを噛じり待機、念のための連絡を待つ。

何も支障がなかったとのことで、食料品を買って、帰ろうと外に出ると…

 

南の空高く別嬪さんの十三夜の月が、明るく輝く。あぁ、十三夜の月光浴をしながら帰れるな…と思わずマスクの下に笑みが浮かぶ。寒い夜だが、有難いことだ…なんだか感謝の想いが浮かぶ。

 

あぁ、あの夕刻にチラリと姿を見せてくれたのは、後でね!と予告してくれたのか…

あの時に昇る月を見なかったら、北に向かう道のりで南の空を振り返らずにいたかもしれない。

深夜に近い僅かに西に振った明るい月は、気高く、それでいて優しい。品のいいゴージャスさで、夜道を歩く爺ぃの足元に淡い影をおとして、ずっと照らしてくれていた。

じゃあね…おやすみなさい、暖かくしてね。優しい笑みが、降り注ぐようで、嬉しい気持ちが沸き上がる。

 

アメリカのパウウェルさんが亡くなったと NEWS で知った。初めは軍事で活躍したが、後半は国政で活躍した。解任された時も、彼に非は全くないと大多数の人は受止めていたのだ。