その他に、先月の末にあったこと…(その3)

 

まるるん化が進んで、動物があまり警戒しなくなったか…いやいや、爺ぃにはもう敏捷な挙動はできないと見抜かれているのか…

 

その後に工学部の前庭で、メジロ(?)の番にニアミスした。

ここには、この地方のゴヨウマツがある。チョウセンゴヨウのような立派(?)な松毬ではなく、墜ちる時には既に種は離れ落ちていて、他の松笠同様に空き家になっている。

 

それを眺めていると、ガサっと枝が揺れて小鳥が啼いた。カラの仲間ではないな?と見上げると、枝が混んでいて手は届かないが、すぐ近くで啼いている。

一羽が赤い実を、器用に嘴でもぎ取って少し離れた枝へ…もう一羽と代わる代わるに、啼いては実を口にしている。

目の回りが白く、全体はカーキ色に近いが、首の辺りが鮮やかな濃い青きな粉色(!)だった。

メジロの番か?…交代で枝の赤い実を、きれいさっぱりと平らげた。そのあと、ほんの一瞬だが近い位置で二羽が此方を見つめてくれる。

一瞬なのは判ったが、まるで時が止まったよう…ストップモーション…何故か胸が急に暖かくなって頷き返す。偶然なのかもしれないが、二羽は顔を見合せるようにしてから、青空に向かって翔びたっていった。