てんとう虫と、光環に出逢う…(その1)

 

4日にも一瞬 何だろう?… ということに遭遇。

 

青信号で横断歩道を渡ろうとすると、何かがブチッという音をたてて右耳にあたり、そのまま路面の白く塗られた部分に墜ちた。

何やら小豆よりは少し大きい、濃いオレンジ色の玉…まるで女性の何かのアクセサリーから外れた、珊瑚玉のように輝いている。

そのまま、すぐ近くのアスファルトの浅い破れ目に、転がり込んだところで、車が左折してきて…慌てて一歩歩道にあがって、通って貰う。

三台左折して行ったので、爺ぃが渡り始めた所でフリーズし、待たせたのかも知れない…すまないことをした。

 

だが、何故フリーズしたかといえば、その日はぐるりと広めのツバのある帽子だったので、何かが上から墜ちてきて、耳にあたる訳がなかった。

況して、珊瑚玉の様なものが輝きながら転がり墜ちるとは、一体何事が…?…全く解せない事なのだ。

 

見回すと交差点は人も車も空っぽになり、走ってくる車の影もない。落ち着いて車道に降り、手を伸ばそうと屈みこんで、やっとわかる。赤い七つ星のてんとう虫…転がり墜ちたショックからか、まだ隙間で半ば横向きにもがいていた。タイヤに潰されないか心配だ…