ヤマガラが降ってきた?…(その1)

 

28日の昼、チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)の巨大な松笠が、遊歩道にゴロゴロと墜ちていた。昨年に地味な花を咲かせ、昨冬を高い枝で冷たい風に吹かれ、雪に叩かれ育った実…

 

東アジアの松の実は、この松笠に閉じ込められた堅い殻に守られる油分の高い実で、中華素材に使われている。

殻が個包装で、笠がそれを纏めた大袋…と、以前まるるんが説明してくれて、思わず 座布団一枚! と…

 

因みに、パスタのバジルソースに使われる松の実は、別の種類の松のものなのだそうだ。そちらの松の実に慣れ親しんで育った、所謂西洋人にとっては中華素材の松の実でバジルソースを作ると、いつもの あの味 には程遠いのだそうな…

 

沢山転がっている松笠を眺めて数歩進むと、小鳥の細い声がしていた。帽子を少し阿弥陀にして見上げてみる。

最初は松の反対側にある樹の枝から、こちらを観て啼いていたが、ツンツンと軽やかに枝を渡りつつ爺ぃのほうに近づいてきた。

オレンジと茶色の中間の腹の色で、あぁ、ヤマガラか…とわかる。カラの仲間では人懐こいというか、一番物怖じしないなぁ…と思う。

70cm位の間隔は保っているが、サッと飛び立つ自信があるらしい。