不思議に遭遇する日々…(その5)

 

間抜けなことに、日付が変わってから、あのお社の大黒天さんはどんな大黒天さんなのかが、急に気になる。PCにもうひとつブラウザを広げて、検索…活動大黒天、とな?

大黒-毘沙門-弁財の三天が合体(!)の三面大黒天やら、十干十二支の最初にあたる甲子大黒天なら訊いたことがあるが…

画像を見ると、二俵の米俵(米というより穀物という括りか…)の上にすっくと立ち、右手に件の打出小槌を持ち掲げ、左肩にサンタのように袋を担いでいる…見馴れた姿。

 

まあ、座っていないから 活動 なのか?と納得しかけた時、思わずマウスを取り落としそうになる…\(◎o◎)/

このWindowのすぐ奥、非アクティブのWindowでYouTubeの調べものをしていたのだが、その縮小スクリーンに、件の百貨店の入口に鎮座する あの動物 の動画コンテンツが、こちらに燃え上がるような目をむけていた。

単なる偶然の一致にしては、あまりに出来すぎた展開に…汗が滲む。

 

翌朝、本当に久しぶりに夢をみた。爺ぃの場合は、余程の事がない限り6時間以上眠りが妨げられなかった時に、目覚めに向かう最後のクールで鮮明な夢をみるようだ。まだ東京にいた若い頃の旧知、三人が現れた…

 

不思議に遭遇する日々…(その4)

 

他に誰もいない屋上…両社でいただいた心地よい雰囲気で立ち去り難く、お社からは離れてしまうが、ベンチの並ぶ場所で暫くゆっくりさせて貰う。

ターミナル駅辺りに較べれば、今はまだ周囲の高層化は進行途中で、山並みが近くに連続して見える。

だが、高層化工事は着々と進んでいて、南側に見える夏の緑の山並みも遠からず、ぶつ切りにしか見えなくなりそうだ。

あぁ、そうだ…いつぞやの北西に墜ちてゆく夕陽の時のように、ちょうど今なら緑の山並みを観ることができる、早くここに観に来なさい!と呼ばれたか…

 

定期巡回か、或は防犯カメラが人影(爺ぃ)を撮したか、警備員さんが、ゆっくりとお社とベンチ近くのゴミ箱を点検していった。

屋上では風が、優しく吹き抜けていくばかり…時間があるならベンチでうとうとしたかったが…

 

そのままデパ地下まで降りて、冷やかしで申し訳なかったが和菓子売場をのぞく…やはりいい値段で並んでいる。

ショーケースに並ぶ美しい菓子を楽しく、けれど 今日は購入はしない オーラを全開にし、スタッフさんから声をかけられないようにして、眺めさせて貰った。正に目の保養だった…中には眼福クラスの菓子も…

 

不思議に遭遇する日々…(その3)

 

朱い社には白狐がこちらを睨んでいたので、消去法で白い社が大黒天ということになる。今日は子の日だから、大黒天さんからお詣りすることに…

さて…鳥居を潜ったことだし、神さまへの参拝でいいのかな?と、言霊起こしから天津祝詞、神名奉唱…大國主命として、しかしやっぱり大黒天の真言も…

初めてなので、ご挨拶も…そしてイメージとしては、大きく包みこまれるような、自分をふくむ沢山の人と共にの幸せを願った。

願ってはいるものの、何故か嬉しい気持ちが凄まじい勢いで沸き上がった。涙ぐんでしまうほどの、言い表しようのない歓び…有り難かった。これこそがご利益かもしれないと、感謝。

 

ん?稲荷社の神さまの御神名は?…良かった…スイと口をついてでてきた。こちらのお社では、この街の発展による皆の幸せを願った。

お狐さんが、その願いは本気か?と睨んでくる。神さまに申し上げたあとで、お狐さんにはこんなふうに話しかけた…

いつも神さまの御使いで、この街じゅうを走り回って…有難うございます。皆に正しい情報を弘めて下さい、お願いします。

お狐さんのつり上がった目がフッと緩んだ気がして、爺ぃの胸もふわりと温かくなる。

 

不思議に遭遇する日々…(その2)

 

朝の摩利支天から始まって、帰宅後に弁才天まで想いが広がったところで、PCから離れて飲み物を摂ることにした。

と…ガシッと肩と首の中間の部分、肩凝りの辺りにハッキリと棒でグイッと押されたような違和感が、左右対称に起きた。まずいっ!と心底思う。深夜、何かに憑かれたか?と…

 

慌てて猫背に固まりがちな肩を戻して、胸を反らせて姿勢を整えると…ん?いつもより無理なく、肩の線が正しい位置になった。

まるで、肩から何かが憑いたのではなく、何かが抜けていったような…出来物の芯がすぽんと抜けたような…諸天に想いを馳せた利益だったか…

 

それでも、翌日は屋上に上がれる時刻に間に合うかな…という中途半端さで、猛烈な眠気もあって、3時頃に出先でマイクロスリープを取る始末…

平日なので、デパ地下はチラホラ人影があったが、エレベーターのドアから視る途中のフロアは、全く閑散としている。

このコロナの状況下では、当然の事…今回は不要不急なことだが、逆に一人で詣でられるようにと、この時刻に整えて貰えたのか…

 

屋上に人影はなく、左側を回り込むように視ると朱の鳥居。向かって右に白い社、左には朱い社が並ぶ。

 

不思議に遭遇する日々…(その1)

 

不思議な…と思わないでもない、出来事が続いた。

 

19日の朝に、あぁ20日は子の日で大黒天の縁日だから、今度こそ某百貨店の屋上に祀られている大黒天に詣でてみよう、と決めた。

心に決めても、なにやらデパートには入り難く敷居が高い…子の日の数日前には思うのだが、今まで決行(?)しかねていた。

 

さて、では亥の日に関わりのある諸天は…?と調べてみると、戦の神…摩利支天だった。そう言えば、猪の背に乗っていた。

このインド渡来の神は、太陽を背に立ち、戦いを挑む者はその姿を視ること能わず、摩利支天は戦わずして勝つ、全戦全勝の神なのだ。

戦国武将にも、信仰する者が多かった…兜の中にその小さな像を納めて出陣した、ともいう。

ところが、戦いの神として猪の背にすっくと立つ姿は男神と思われるが、元々のインドの神マリチは女神なのだ。

まぁ、太陽を背負って戦わずして勝つなら、何も勇ましい姿でなくても構わない訳か…

 

多臂といえば、弁才天も二臂で琵琶を奏でる姿と、八臂で武器などを手にする姿がある。

最近知ったのだが、二臂は 辯才天 で芸や才能の利益、八臂は 辨財天 で戦勝や財の利益で、言と刀で書分けている。

 

爺ぃも、引き寄せて貰えたか…(その2)

 

鳥居を潜るとすぐ右手に手水舎。何人かが並んで待っている…

例によって、花手水の前を塞いだ状態のまま話に興じている、三人程の集団。こういう輩には、ほぼ毎回遭遇する。

撮影している訳でもなく、狭い手水舎いっぱいに張り付いて、延々喋っている。四方に柱があるだけなのだから、手水舎から出てどちらかから眺めながら話して欲しいものだ。気配りというか、根本的に想像力が足りない輩である…

いやいや、こういう輩にも腹をたてるなという…一種の神試しなのか?と勘ぐってしまう。

 

それとは対照的に、爺ぃの少し前の本格的なカメラを抱えた中年の女性は、気配りと共に無駄のない動きをしていた。

撮影位置を既に決めていて、所要時間はピントを合わせる間だけ。シャッターを切ったら、そのまま手水舎からさっと離れてから、上手く撮れたかを確認している。

そして、今手水舎で撮影している人の邪魔にならぬよう、離れた場所から次の撮影位置や角度を頭の中で組み立て、次の一枚の撮影のために改めて、待っている人の列に並びなおす…COOL…かっこいいなぁ…爺ぃは思わず胸の内で呟く。

こちらは、まさしく御神籤の 神の教 に遭遇させて貰ったな…

 

爺ぃも、引き寄せて貰えたか…(その1)

探し物をしながらあちこちスーパー等を覗き、南下してJRのターミナルを目指していて歩いていた。

ふと気がつくと昼…慌ててポケットラジオでNEWSを…そして地域の話題に、この夏の花手水が今日から始まった、と。

何?その時歩いているもう一区画西には、花手水にレギュラー参加している神社…おぉ、遂にこの爺ぃも祭神からか、手水舎の龍からか、とにかく呼んで貰えるようになったか…

まるるんなら…こういう展開の時には、スキップしながら鳥居前迄進みかねないなぁ…と思わず吹き出した。

爺ぃも、何やら浮き立つ思いで直近の中通を右折…この街を造る時に資材を搬入するために、真っ直ぐに作られた水路を挟んだ、今でも重要な広い道路に鳥居は面している。

 

ここはまるるんが大ファンの、あのソフトクリームと見紛う尻尾の狛犬が番犬(まるるん談)している。

まるで、あはは…!よく来たなぁ、暑かったろう?さぁご挨拶したら、木陰で一寸涼んでいきなさい…と、恐ろしさは微塵もない、頼もしい衛士(警備員さん?)のように胸を張っている。

 

この神社は、年間でもかなりの期間、花手水を頻繁に行っていて、熱心な氏子さんか神社の方なのか…