爺ぃも、引き寄せて貰えたか…(その2)

 

鳥居を潜るとすぐ右手に手水舎。何人かが並んで待っている…

例によって、花手水の前を塞いだ状態のまま話に興じている、三人程の集団。こういう輩には、ほぼ毎回遭遇する。

撮影している訳でもなく、狭い手水舎いっぱいに張り付いて、延々喋っている。四方に柱があるだけなのだから、手水舎から出てどちらかから眺めながら話して欲しいものだ。気配りというか、根本的に想像力が足りない輩である…

いやいや、こういう輩にも腹をたてるなという…一種の神試しなのか?と勘ぐってしまう。

 

それとは対照的に、爺ぃの少し前の本格的なカメラを抱えた中年の女性は、気配りと共に無駄のない動きをしていた。

撮影位置を既に決めていて、所要時間はピントを合わせる間だけ。シャッターを切ったら、そのまま手水舎からさっと離れてから、上手く撮れたかを確認している。

そして、今手水舎で撮影している人の邪魔にならぬよう、離れた場所から次の撮影位置や角度を頭の中で組み立て、次の一枚の撮影のために改めて、待っている人の列に並びなおす…COOL…かっこいいなぁ…爺ぃは思わず胸の内で呟く。

こちらは、まさしく御神籤の 神の教 に遭遇させて貰ったな…