不思議に遭遇する日々…(その3)

 

朱い社には白狐がこちらを睨んでいたので、消去法で白い社が大黒天ということになる。今日は子の日だから、大黒天さんからお詣りすることに…

さて…鳥居を潜ったことだし、神さまへの参拝でいいのかな?と、言霊起こしから天津祝詞、神名奉唱…大國主命として、しかしやっぱり大黒天の真言も…

初めてなので、ご挨拶も…そしてイメージとしては、大きく包みこまれるような、自分をふくむ沢山の人と共にの幸せを願った。

願ってはいるものの、何故か嬉しい気持ちが凄まじい勢いで沸き上がった。涙ぐんでしまうほどの、言い表しようのない歓び…有り難かった。これこそがご利益かもしれないと、感謝。

 

ん?稲荷社の神さまの御神名は?…良かった…スイと口をついてでてきた。こちらのお社では、この街の発展による皆の幸せを願った。

お狐さんが、その願いは本気か?と睨んでくる。神さまに申し上げたあとで、お狐さんにはこんなふうに話しかけた…

いつも神さまの御使いで、この街じゅうを走り回って…有難うございます。皆に正しい情報を弘めて下さい、お願いします。

お狐さんのつり上がった目がフッと緩んだ気がして、爺ぃの胸もふわりと温かくなる。