エストニア紀行、文庫になった。

 
月曜日に本屋さんで、梨木香歩の文庫の新刊を見かけた。

カバーの風景には、虹が立ち上がっていた。

手にはとらなかったけど、その虹を暫く眺め続けていた。
眺めているのは、文庫本のカバーなのに、
暫くの間、わたしはその風景のなかから、同じ虹を眺めていた。

大丈夫、ちゃんと本屋さんの通路の自分に戻ってきたからね。


単行本が「エストニア…」「…薬袋」のあとに「冬虫夏草」の順なので、
征四郎とゴローと高堂を、文庫本でいつも持って歩けるのは、まだまだ先だねぇ。