不思議なようで…不思議ではないことがある(その2)

 

さて前振りが長くなってしまったが、病人がほっとした時、正確には精神的というより肉体的に安堵できる状態になって、思いがけず発熱することがある。

特に入院したときなど、直後に発熱が強くでると、病院側の処置に全て問題があるように受けとる人もいる。入院前より病状は悪くなり、それにともなって病人の精神的な苦痛も増す。

けれど、こう考えることはできないか。肉体的には安堵できる状態になったので、病人の意思には関係なく、身体本来の反応として本格的な戦闘体制に入ったのだと…

 

再三言っておきたいが、発熱の程度の観察は欠かせない。だが一般的な体力を持つ人ならば、安静を保てる状態を維持できれば、本来持っている免疫や回復力を優先させる。

休養で対応できるのは、その時表面に現れている不調だけではなく、まだ顕在を確認できていない不調でさえも、抑えこむ(或いは未然に終わらせる)ことも可能な場合も多かろう。

 

休養はサボりとは違う。ここのところをはき違えている人間が、多すぎる気がしてならない。

休養は健やかに暮らしていくために、或いは元気にそれぞれの役割(仕事、学業など)を果たしていくために、必要なことだ。