小金井 三光院の竹之御所風精進料理の本(その2)

 
だから今年になって、三光院の文字を見て懐かしく手に取り、
(本屋さん、毎度立ち読みでごめんなさい…)

山芋の海苔巻きなど、今も瞼に浮かぶ画像と同じ姿が、そこにあった。


今回は、香栄尼から竹之御所風精進料理を受け継いだ方。

16歳で渡仏し、フランス料理の修行を重ねて、十分な実力のある女性。
今は在家のまま、三光院の料理長としても活躍されている。


多分、祖栄尼、香栄尼とそれぞれに工夫を重ねてこられたのかと思う。
きゅうりの浅漬けの酢の物がある。

私の記憶では、切ったきゅうりに塩をして、そこに昆布をのせて、
均一に重さがかかるように、その上に蓋を載せて、さらに何か重石になりそうなものを置く。
あくまで浅漬けと記憶するが、
私は、密封容器(柔らかい材質のもの)に、押さえつけて蓋が閉まる量の、
さっと塩をしたきゅうりをきつく詰めて、2cm各位の昆布を載せて、あとは冷蔵庫に入れるだけ。
きゅうりから出た水分で、昆布から旨味がひろがって、
これだけの材料で、私には唸るくらい美味しかった。


今回のレシピでは、きゅうりの皮を一部削ぎ、切り昆布を使い、ポリ袋、酢の物と時短している。