kyoto: 二人日和から、プラタナス、そしてお香屋さん(?)

 
ちょっとしたご縁で、近々「二人日和」を観る機会に恵まれそうです。
もう4年くらい前の映画なのですが、岩波ホールでも随分ロングランで上映してたとか。
出張で行ってた時期には、なんだか都合が合わなくて観られませんでした。


藤村志保栗塚旭の演ずる夫婦の物語が、京都の風景を思いっきり贅沢に使って展開されるようです。
うん、楽しみだな。

出演者のなかには、きたやまおさむ…? あ、自切俳人だ。
って、この話が通じる人はいないかも。



京都っていうと、なんかプラタナスを思い浮かべてしまうのですが、
良く考えると、日本全国、街路樹としてみかけますよね。

もうとっくの昔に解散してしまいましたが、
ナターシャー・セブンという、高石ともやがリーダーだったグループがあって、
確か、♪プラタナスの路で、君を待ちながら…っていう歌詞がありました。

もうひとつは、端田宣彦&シューベルツだったかな…?
プラタナスの枯葉舞う冬の道で、プラタナスの散る音に振り返る…っていうのも。



四条河原町から、八坂神社に向かって歩きだして、ふっと気がつくと、
四条大橋のあたりが妙にさっぱりしてびっくりしたのも、もう随分前のことになります。
京阪電車が地下にもぐってしまって、確かに車も電車もスムーズになったのでしょうけれど、
あの南座の手前の、混雑した賑わいが失われたようで、呆然と立ちすくんでしまいました。

四条通りに面した、お香の豊田愛山堂さんも、先年久々に訪ねてみたら、最初は通りすぎちゃった。
記憶の中の愛山堂さんは、白い象さんの大きな香炉が一番歩道側のコーナーにあって、
そこから、香りがいつも往来にふんだんに流れていたんです。嗅覚に対する看板ですよね。
鼻が利くまるるんは、香りを頼りに歩いているから、密閉度の高いビルに変身されては、アウトです。

お手ごろな普段使いのお線香も以前はあったんだけど、今はおしゃれな線香(?)と、
ちょっと高級めのお線香を中心に扱っている様子。
あの白い象さんは、引退してしまったんですね。がっかり。
象さん、すごく好きだったんだけど、あの勢いで焚いていたら、火災報知機が鳴っちゃいますよね。

そういえば、丸善もなくなってしまって… まあ新陳代謝は、都市の常ですけれど、
どんな街になっていくのでしょうか、京都は。