とおかんやの、わらでっぽう…(その1)
昨晩は夕方から、雲が上空と東側から南側一面に停滞してしまい、十日夜(とおかんや)の月は無理かと…
いやいや…と考え直す。既に直前の二晩には半月と惑星の、コラボレーションを見せて貰えている…
昼間はあんな虹まで見せて貰えた…今回は幸運のクーポンチケットを、使い果たしたのかも…
更に昼間より強い、冷たい雨が落ち始めてしまった。初めは傘だけで歩けたが、観念してザックにカバーをかけて、トートを肩にかけてからコートを羽織るほど。
土砂降りではないが、秋の名月三部作の締として観る月は、諦めざるを得なかろう。まぁ長い人生…知らぬうちに、これまでも秋の十日夜の月は幾度も眺めてきた筈…
本を手渡すつもりの知人は、飲み会に誘われて断れない…直ぐに抜け出てくるはずが、一向に現れず…かれこれ一時間待った…溜息。
さてと、ももたろうお勧めの はっきりソバカス(!) のバナナ があったら買って帰るか…と少し軽くなった荷物を背負う。
ドラッグストアに向かう頃には、好天なら月は高く昇っているはずだったのだが…
ターミナル駅から広い道路を東へ向かう。水溜まりには雨が次々おち、水面はかなり乱れていた。