蛇足ながら、高野豆腐の話…

 

ブームというのは、怖い一面を持っていて、数年前には高野豆腐が流行りだった。

メーカーにしてみれば、販売数が伸びて、在庫切れは嬉しい反面責められても困る。高野豆腐はただ豆腐を脱水すればいい…という訳ではなく、熟成させるという期間が必要とのこと。

流行りにのって無闇に増産すれば、需要供給のバランスが合わない時には、賞味期限にひっかかる可能性もある。

 

爺ぃも、まるるんの インチキ・クッキング に倣って、冬場に安価に手にはいる高野豆腐を食べていたが、ブームの時は規格品(安価でない)しかなくて、頻度・ボリューム共各半分以下で遣り過ごした。

 

その頃は毎週勤め帰りにスーパーで買い込まされ、連日食べさせられたという知人もいて、それがこの冬は一度も食べていない、とのこと。

折角の伝統の保存食材なのだから、非常食並みに常備しておいて、それこそ月に一度でも含め煮になり、洋風でもいいから食べさせて貰いたい、と嘆いていた。

奥方は流行りに頗る敏感な方らしく、数冊買い込んだレシピ本は、とっくにゴミに出したとか…もう高野豆腐を使うつもりも更々ない様子。

 

ももたろう、爺ぃは山分けを待っているからな…