ハクセキレイに纏わる、思い出…(その1)

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ハクセキレイさん、こんにちわ~
おや、まるるんかい?…はい、こんにちわ!

なんか、そんな雰囲気で振り向いてくれてるね。


ずっと前、東京に長期出張中の時、新宿御苑で、あれはハクセキレイだと答えた私に、
どこがハクセキレイだ、黒いじゃないか、
如何にも馬鹿にした口調で、大声でいちゃもんをつける、知らない爺様がいて閉口…
翔んでっちゃったじゃん。

すると、少し先をゆっくり歩いていた、これも知らないジェントルマンな風情の翁(おきな)が振り返り、
セグロセキレイは、頭まで全部黒くて、目のあたりに白い線があるきり、
あんな風に背中も黒いのですよ、と私にむかい話しかけてくれた。

すると、は~い呼んだ?と、セグロセキレイがどこからともなく翔んできて、びっくり。

ほんとだ~と、1mほどの至近距離でしみじみ観察してると、
さっきの爺様が、どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって、
と、セキレイの側にドスドス近寄って、蹴るように追い払った。

そして、わざとバシバシ杖の音を響かせて、去っていった。溜息…

ジェントルマン翁は、ただニッコリして、ああいう輩(やから)は…気にしないことです、と。