ハクセキレイに纏わる、思い出…(その2)

 
なんか、不思議な感じの紳士翁さん。
スーツの上着を脱いで、きれいに畳んで腕にかけ、
衿だけボタンを外したワイシャツの、胸ポケットにネクタイ、
といった、とことん普通の服装。


紳士が改めて辺りを静かに見回すと、
なんと合図したように、ハクセキレイセグロセキレイが、
全然違う方向から翔んできた。\(◎o◎)/

も、もしかして、セキレイさんたちはこの紳士と顔見知りなの?

セキレイの常で、ちょこまか動き回りはしてるけど、
紳士と私の間、1.5mの範疇で何やら啄んでいる。


珍しいですね、両方が一遍にやってくるなんて、私も初めてですよ、
番で二羽は珍しくはないですが、と何だか素敵な笑顔の紳士翁さん。


暫く啄んだあげくに、もういいですかね?と問うように、
二羽は紳士を見上げてから、また別々の方向に翔んでいってしまった。
(; ̄Д ̄)…一体どうなってるんだ?

普通、縄張りってないの?
縄張り争いって、同じ種だけなの…?


奥多摩の低山を歩いていると、キセキレイが尾を上げ下げして、
ほれ、こっちだよ~と先導(?)してもらったな、懐かしいや。

振り向くと、紳士の姿はなかった。