秋晴れの日曜日…(その2)

 

一方で今年夏季の草刈の後で雨が降らなかったため、芝は勿論、かなりの雑草さえもが枯れ果てた時期もあった。風か吹くと砂塵が舞い、爺ぃは一瞬、西部劇のシーンを思い出した程だった。

だがハコベやツメクサ、カタバミなどの所謂雑草の類は、タイミングがズレた感はあるが、きっちりリベンジできている。

いったん立ち枯れた感のあった歩道の花壇の植物たちも、平年並み+αの気温と雨で、丈を伸ばすのは諦めて、命を繋ぐ種を作るべくリベンジの花を咲かせていた。

 

ナナカマドの実は既に赤く、構内のトップバッターのカエデも南側の枝は紅葉を初めている。

イチョウ並木がやや黄色くみえるのは、黄葉が始まったのか、或は病葉(わくらば)の類か…

前晩の風雨で黄色くなった様々な樹の葉が、沢山落ちている。夏を辛うじて乗り越えたが、力尽きた感があった。

 

オシドリ池に最早オシドリファミリーの姿はなく、マガモも見当たらぬ。好天なのでどこか出かけたか…

美しいターコイズイトトンボたちも、既に命を繋ぐ役割を終えて、羽を伸ばしてからの短い日々を、静かに終えたようだ。

僅かに咲き残った寒冷耐性のあるスイレンが、また来年ね…と囁く。