米と大豆の相性

 

ももたろうが、冷や飯に味噌の組合わせに感動したようだ。爺ぃが子供の頃、既に電気炊飯器はあったが、保温できるようになったのははるかに後のこと。

まだ小学生だったころに、おやつの時間に母親が出かけて、あまりの空腹に堪えかねて、冷や飯に味噌をつけて食べたこともしばしば…

行儀が悪いと叱られたが、体質的に急激な低血糖を起こしやすかった気がする。

 

あれは旨かった。我が家の米は最安値のランクだったが、この状態で口にすると、確かに冷や飯は甘く、そこに広がる味噌の複雑な旨さが、子供の舌にも解った。

 

爺ぃが子供の頃でも、アミノ酸スコア…とは言わずにたんぱく質の桶という説明で、まず理科の授業で、それから家庭科で習った。

米と大豆は単品では桶の板(個々のアミノ酸の値)の高さが不揃いなのだ、と。そうすると、身体では一番低い桶の板の高さまでしか利用できない。

だが、この2つを組合わせると互いに補完しあって、桶の板の高さがかなり揃うので、各アミノ酸の利用がとても効率が良くなる、と。そう、旨いわけだ。

 

今も同じ見解かは、調べてみる気力もないが、食べ合わせの妙があるから、ずっと親しまれてきたのか。