昨夜の23時前後…

 

買い物を終えて外に出ると、FMシアターがOn Air 中…

重い荷物で歩き難く、日中の気温上昇で歩道はぐしゃぐしゃ…ただ幸い滑る気配はなかった。ラジオドラマを聴きながら、ぷらぷらと歩く。

まだ行程の1/3程残った頃は暗い歩道を歩いていた。23時の時報の後にジャズトゥナイトが始まり、立ち止まってイアフォンの音量を調整する。

大友さんの こんばんわ! が流れかけた時、グイっと後ろに曳かれたように、踵が沈み込んだ。目眩に似ている。

正確に云えば、踵は沈んではいない。ただ、この気配は あ、地震! とわかった。もっと正確に云えば、直後にどこかで大きな地震が起きる予兆だった。

実際にぐらぐら揺れる体感ではなく、何か細いテグスのようなもので、後ろからグイっと曳かれたような…としか言いようがない。

反射的に電線を見上げるが、揺れてはいない…が、片寄った荷物を持ち直して歩きだすと、けたたましくラジオから緊急地震速報が流れた。

 

地震にはP波とS波があり、縦揺れが伝播が速かった筈。震源から遥か離れたこの街までは、2つの波にタイムラグがあって当然…

しかし、目眩は警報の数分前…2つの波の前にも波があるのだろうか?