昨晩の満月と、月餅の差し入れ…

 

荒天を案じていたが、深夜に向かう時刻には上空は雲がなく、月はまだ僅かに低く、南南東の空に円くクッキリと、白く輝いていた。

2020年の冬至直後の、今年最後の満月である。クロスオーバー11が始まる頃には、全くの天頂に昇っていて仰ぐのが難しく、足元の影はひどく短い。

雪道は段々と、ここ数日で圧雪にと移行…驚異的な寒波で、根雪になるのだろう。各地から雪や氷のイベントの中止が、ため息混じりに聴こえてきている。

降りすぎれば、交通や生活に支障がでるのは周知のこと。その一方で降らなすぎれば、この地方の植物たちが傷めつけられる。雪は冷たくはあっても、空気を含んでフワリと冬支度の植物を被って、凍結から護ってくれているのだ。

 

そんなことを思いながら、やっとたどり着いて建物に入る前に、もう一度月を仰ぐ。いつの間にか、ごく薄いくもが満月をベールのように被っていた。夜道を歩く爺ぃを、つい先程まで見守っていてくれたようだ。

 

ももたろうが、アジア食材の店で大きめな月餅の複数個入りを買って、留守中に1つ差し入れてくれてあった。多分、かなり甘そうな風情で、このサイズでは…切って取分けて食べるのだろうな。