今日、出逢った春は…

 

昨夜遅くは、雪混じりの雨。ザラメみたいな氷雨(傘に当たるとザザザっ)が降ったり、雨に戻ったり…

アラレも物凄い勢いで降った(ヘッドライトや街灯で見ると空間が白い)けど、路面は十分濡れていたので、まるで地に吸い込まれたように、白い小さなボールは姿を消して核の透明な氷が残る。

 

今日も昼をはさんで、大きな雲が通りすぎて、雨やらアラレやら…傘を忘れないでよかった…レベルの降りようだった。

歩道の花壇…というか、細身の低い樹やら宿根草やら零れ種で、毎年自発的に咲く花たちが、たくさん住み着いている。一番最初は誰かが植えたのか、或いは鳥さんたちの落とし物…とにかく誰に構って貰わなくても、或いは草刈りされても何のその、毎年律儀に咲く。根性のなせるワザ?見倣いたい…

 

まだ数輪ながら、マンサクが黄色いリボンをひろげ、ミツバツツジも透き通った深いピンクに、小さく咲く。スノードロップスノーフレークが白く俯いて風に揺れる。その脇のチオノドクサが、青紫に浮き上がって見える。

濃い紫で丈の低いスミレは、すっかり花を広げて踞っていた。コブシもモクレンも、蕾を覆う毛むくじゃらのコートの衿を、広げ始めた。