アロマオイル…って、それは違うってば!

 

何だか女子高生が、小さなボトルを指先に摘まんで、仲間に見せびらかしている。

アロマオイルだと言って、化粧コットンに一滴落として、振り回して香りを振り撒き、どういうわけだか、ひどく偉そうにラベンダーだと…

合成したコロンか Perfume だとすぐわかる…香りが強いばかりで、ラベンダーの心地よさが片鱗もなく、不愉快な甘さと刺激が鼻をついた。

 

アロマオイルというと、色々な解釈がある。精油そのものを指すときは、大抵、エッセンシャルオイルとして区別する。MUJIのデフューザ向けのは、ブレンドしてあっても、エッセンシャルオイルだけをブレンドしてる。

私が強いてアロマオイルと呼ぶときは、オリーブオイルやホホバオイルを基剤に、エッセンシャルオイルを落として肌に塗布して使うものを指す。

直訳すれば香りのするオイル…であれば何でもいいことになってしまうけど…

 

彼女は得々としてラベンダーの効用を説いていた…そのオイルじゃ、そういう効果はない…大きなお世話だけど、危険だって!

と思った瞬間に、彼女たちは点滅を始めた青信号を、バタバタと走って渡っていった。大丈夫かなぁ、それは希釈しても危険なんだってば。