タロット

 
ひょんなことから、禅タロットの占術師さんに出逢った。

タロットは普通、被占者(クライアント)にカードには触れさせない。
毎日新しいカードの封を切る人もいるし、
大切なクライアントを占う時は、必ずそうしているという人も…

だけど、その人はやや草臥れたカードを差し出して、
何を占いたいか、想いを込めてこのカードを切って…と。

そのあと戻されたカードを、目を閉じて何かを念じながら、丁寧に切って、
順番に一枚捲っては、それを解説した。

あ…そうなんだ…と呟く。
カードを捲り示して、並べながら話が展開し、
展開しながら、前に示されたカードのもっと深い意味が、重ねて展開されていった…

別に誘導尋問してくるわけでもなく、
今のつらさは自分が意識できている以上に、かなり応えていると告げ、
最後のカードにまでたどり着いた。

現在の場を離れて、その次に展開するのは、素晴らしい結果になる、と。

カードの意味の展開は、全くぶれがなく繋がっていた。

よく、カードが全くとんちんかんな展開になってしまって、
占術師さんが暫し絶句してしまうケースが多い私にしてみれば、満足できた解説だった。