戦いの星、火星(マルス)

 

昨晩も遅くなって、いつもとは違う数本東側の道を北上…

半分になった月はやっと昇ってきて、時々雲間からまだ天中に差し掛かるには間があり、黄色い姿。

一方で火星は天中に近く、オレンジ色に輝く。昨晩は背中のリュックが重かったので、そっと見上げないと後ろにひっくり返りそうだった。

 

そういえば西洋占星術では、火星は戦さの星、騒乱の星でもある。東洋の中国の占星術では確か、政(まつりごと)を正しく行うことが難しくなって、世が大いに乱れる…と云われると、随分前にどこかで読んだ覚えがある。

さて我が国では、平安時代には安倍晴明はどう言ってたのだったっけ?…夢枕漠の陰陽師シリーズにも、火星の話があったっけ?

 

とにかく、今回の火星接近によって、それが中国発の感染症のウィルス拡散を最大のトリガーにして、悪魔のように姿を露(あらわ)にした。

もちろん、争いごとのその兆候はすでにここ5年ほどの間に、世界中で不気味に成長してきた。

各々(国や人)が自分の利益ばかりを最優先、その醜さを栄養に、恰も悪性腫瘍のように成長して身勝手に振舞い、三つ巴などという生易しい状態にさえ留まらない。

この混乱を歓ぶのは…?