先日の満月…

 
平成最後の満月だと、話題にも上った。

この街ではその日、朝は小雨がパラつき、結構厚い雲に覆われていたけれど、
あっという間に、ワイパーかけたみたいに晴れた。

帰り道、夜空に高く静かに輝くまんまるお月さまに会えた。

明るく、静かで、清らかに光をなげていた。
時々立ち止まって、見上げるたびに何だか、その光で浄められる気がした。


清らか…と言葉が浮かんだとき、何でかなぁと自問していた。

帰りついてから、久々にPCで、ニュースのコンテンツを眺めていて、あぁ…サーヤだと気がつく。

降嫁された、清子内親王
伊勢神宮は本来、皇女が斎王をつとめてきたのだと。

サーヤの色白のふっくらとしたお顔が、お月さまと重なってみえる。
きよら、と頭の中にテロップが流れた。

神事をつとめるとなれば、都度都度に潔斎しなければならない。

斎宮として神社に、或いは門跡尼として寺院に、
少女の頃から住まい、本人の意志にかかわらず、
神仏に奉仕すると決められた、昔の内親王たちも、不便な日々ではあっても、
潔斎にかかわることは、容易くセットアップできるが、
サーヤには、移動を含め困難が多かろう。