もう1つの、疲れた靴…

 
中島みゆきの、確か、忘れられるものならば…

♪眠りこんでしまうために、あおる酒も空になり
♪酔いきれないむねを抱いて、疲れた靴を履きなおす

だったかな…

♪忘れられるものならば、もうふるい夢などみない

と、結んでいたはずだ。


でも、靴というフレーズで思い出すのは…題名を…わすれちゃったけど、
ええと…故郷(ふるさと)だったっけか?

帰った時に、自分が靴を脱ぐ場所が、いつも空けてあるのが故郷(ふるさと)なんだ、と。

今の自分には、帰るふるさとがまだ見つからない、
あるいはまだ出会えないでいるのだと、
そういうふうに、私には聴こえていた。

♪故郷(くに)はどこか、と、きかれる度に、まだありません…とうつむく

この詩は、私にとっては切なすぎた。
だって、私のことでもあるからね。


だからといって、別に故郷と呼べる場所をつくる気も、探し求めるつもりもない。

ある時に、自然に巡りあえるかもね、多分きっと…
楽観的とも、なげやりとも、受けとれると思うけど。

ただ1つ確かなことは、大多数の人が故郷をもっていて、
自分もそうでなければならない、とは考えていないだけだ。