キビタキの声に誘われて…

 
今日は、いつもの神社に。

梅園の梅の実も、まん丸になって、昨夜の風に吹かれたせいか、園路にも転がり落ちてた。

神社では、ここの梅で作った梅酒をお神酒として頂くことができる。

なんか樹にはってあるなぁ…
あ、勝手に採取するなという神社からの貼り紙だった。


梅園の近くには、末社が三社並んでいる。

この地域の発展に寄与した人達を祀る祠、
もっと広い地域で、昔盛んだった鉱脈や、多分石炭などの採掘で、
その劣悪な環境や事故で、悲しくも虚しくなった、多くの御霊を祀った祠も。

その鉱業に関わる祠の大きな樹の上のほうで、キビタキが声を張り上げて謳い続けていた。

いつになっても移動せず、小雨の中、重いけれど穢れを洗い落とした空気の中、
こっち、こっちだよ!と誘う。

どうしよう…正直、迷った。
だけど、今日は日付からいえばお盆だ。そうだ、文字通りお参りすればいいんだ。

キビタキが、めまいがしそうなほどに美しく更に啼き続けた。
この地方の鉱業が、リサイクルを含め再び盛んになるよう、
どうぞお護り下さい、お導き下さい、お力添え下さい。
大地の恩恵を、また受けさせて下さい、と。