死んだ男の残したものは
さっき、ラジオからこの曲が流れた。
戦争が通りすぎて、残されたもの…
男が戦争で死んだ。
残されたその妻も戦争に巻き込まれて死んだ。
そして、両親を失ってしまった子供も…
戦の時代を経験した人は、当たり前の真実を、体験の重さを文字通り実感して、真実を語る。
戦争なんて、勝っても負けても、人が死ぬだけだ、と…
勿論、戦争によって利益を得る人間も、ほんの一握りだが存在する。
他国を支配することで、自国のだけが利益を得る、というレベルもあれば、
文字通り、死の商人、軍事産業とその周辺。
結局、この地上の自分に親(ちかし)くない人々の、不幸の上にしか自分たちの幸福を築けない、
とても人間とは思えない輩がいる。
自分たちだけがよければ、それでいいと。
そして、自分たちの生活のために、工業としての武器製造に携わる人々もあるだろう。
本当に、そんなことでいいのだろうか。
防衛費と称する軍事費を、増額しようとしている、現在の政府は、
まるで死の商人と結託しているとしか思えない。
こういう平和から逸脱した政府に、防衛はおろか、改憲を云々する資格などあろうか。