今日は、春の雨…

 
昨夜、アパートの前まで戻って眺めた月は、
辛うじてその位置がわかる程度にまで、雲が空を覆ってきていた。


道中は人通りのない歩道で、
マスクをしてるのをいいことに、口パクで おぼろ月夜 を唱いながら歩いていた。


音楽の授業で習ったのは、小学生の時だったか…

今でこそ、その文語体の美しさがわかるけれど、
小学生にしてみれば、じゅげむ、じゅげむ、ごこうのすりきれ!といってるのと同じこと。

それでも、忘れることもなく歌えるのは、
旋律と歌詞(詩)がしっかりと、手を携えているからだろうか。

頭の中には、その時点で習っていたものだけが漢字で、
あとはひらがなで浮かんでくる。

一度、本来の歌詞を見てみたい。

♪かわずのなくねも、かねの音も、
♪さながらかすめる、おぼろ月夜

蛙の啼く音も 鐘の音も
さながら霞める 朧月夜


今日は、朝から時折降ってくる、静かな春の雨。
取り敢えず、凄まじい砂ぼこりは収まってくれて、有難い。

ただ、気温は低いので、私などは傘を持つ手が悴んでくる。
勿論、霜焼けになるには程遠いけれど、
案外この位のほうが、手指のレイノー症状は強く出やすい。