ヤマザクラが咲き誇る…
濃い桜色の花が、青空に映える。
思わず口をついて出てくるのは…
さくら、さくら、やよいのそらは、みわたすかぎり、
かすみかくもか、あさひににおう、
いざや、いざや、みにゆかん
小学生のときに習ったのは、
さくら、さくら、はなざかり
と結ばれていた。
いざや と、お誘い合わせていくのは、花見に違いない。
お重にご馳走を詰めて、当然、酒はつきものだから、
唱歌に相応しくないとリメイクされたのか。
そこで思い出されるのは、落語の 長屋の花見。
お酒ならぬ お茶け、玉子焼きに見立てた たくあん。
これこれ、玉子焼きを音をたてて食っちゃあ、いけねぇよ。
あ~、水っぽい酒だねぇ…仕方がねぇや、お茶けじゃなぁ。
去年の台風で、倒木したもの、或いはその危険があって切り倒されたもの。
折れたり、落枝の危険があって切り落とされた枝、
今年は細い枝一つだけに、弱々しく薄紅の花を咲かせた樹もある。
それでも、ヤマザクラは明るく咲いて、サトザクラは慎重に時期をみている。
オシドリ池の大学では、薬学部(だと思う)の垂れザクラが、
ゴーサインを待って、スタンバイしてた。
春だ。