教科書を読んでも解らない、児童・生徒が激増…?

 
いま、書店の店頭に
AI vs 教科書~
が話題書で平積みになってる。
以前に、NEWSで知ってはいた。

教室の約半数が、教科書を読んでも理解できないでいる。
勿論、「全く理解できない」から「解らないこともある」まで、かなりの幅はあると思う。


高校無償化や、返済なしの奨学金に使うより、もっと根本的な
教科書を読んで、授業をうけて、それで十分に理解できる学習環境の整備になぜ使えないのか。


こう言うと、経済面だけがネックで進学を阻まれている人からは反論されると思うが…

勿論、ネックが経済面だけで、熱烈に勉学したいのなら、
いわゆる奨学生として奨学金を借りるべく応募すべきだし、
当然、精査して(ただし、プライバシーは尊重)採用してほしい。


別に、勉強なんて大嫌いだし、働いて自分の好きな道を極めたい人に、
せめて高校くらいはでていないと…とか、
今どき、大学を出ていないと相手にされない、などと薦める必要は全くない。


それより、ごく普通に通学して健康(個人によって差違はあるが)な状態で授業を受け、
基本的な知力、学力、体力を十分育てることができる学習環境に、
子供たち誰でもが身を置けることこそが、子供の権利ではないのか。
政府の義務ではないのか。

今や塾が必須になっている受験生や、その負担に喘ぐ保護者の救済は、
金を支給したり無償化することではない。
塾が必須になってしまっている現実こそ、おかしいではないか。


生活レベルの二極化が、そのまま学力や学習意欲の二極化に繋がってしまいがちだ。
勿論、踏んばって、奥歯が砕けそうになるまで頑張っている子供も、決して少なくない。

頑張っている子への支援が、奨学金ですむなら、今こそ支援して、
でも、彼らに続く後輩にバトンを渡すように、きちんと返済して貰おう。

教科書を読んでも解らない子たちの救済こそが急務だ。
社会に出て、手引き書(マニュアル)を読んでも解らなければ、
仕事に差し障りがある。
教え貰ったほうが解りやすい子(実は私がそう、目より耳)は、教科書はだめでも、
教師の授業には、ついてこれているし、案外のみこみも早いこともある。


会社は慈善事業ではない。
教えても、手引き書でも理解できず、仕事ができなければ、
少なくともその業務からは、外さざるを得ない。

得手、不得手はあるにせよ、この数字は酷すぎる。