キナ臭い闇の臭いって、幻臭じゃなかったかも知れない…?
この前の月蝕の晩、オレンジ色になった天中の満月を、
時々足をとめて見上げていた時、急にある地点で妙な臭いがした。
マスクをちょっと離して、一回息をとめてから、辺りの空気をクンクン…(まるでワンコのよう)
何だろう、今まで屋外で嗅いだことのない、知らない臭い。
強いて言えば、キナくさいような…それに近い。
でも、実際に物が焦げたり焼けたりしてる、熱変化を伴った臭いとは全然異質。
何だか強くはないけど、とっても嫌な心もちになる…そんな思いが頭を掠めた。
そうは言っても、キンキンに地表は冷えてきてる。
そもそもこの気温じゃ、匂いも臭いも、そんなに強く感じられないはずだし…
5mも歩くと、全然臭いはしなくなった。
誰かが、私の嫌いな香りの銘柄の煙草でも、その辺りで直前まで吸ってのかな…?
寒いなか、天体観測の望遠鏡や、カメラをセットして歩道に置いてる人もいるし…
たまたま、撤収した直後を私が通ったのかも。
翌日に、私が通った一時間以上あとで、その近くで事件があったと知った。
ふとあれが、事件が起きるという意味での、キナ臭さだったのかも知れない、そう思った。