初午の日に、スーパーでいなり寿司がならんでたよね。

 
日曜日の11日。
いなり寿司のパックが、スーパーに沢山ならんでた。
なにやらシールが貼ってある、初午の日に、お稲荷さん…とな。


この前の節分のときは、大村しげさんの麦ご飯を思い出したけど、
初午には、三光院の米田祖栄禅尼の、小豆ご飯とお揚げの取り合わせを思い出した。


ちょっとうろ覚えなんだけど、
酢飯の代わりに、小豆ご飯を使う。
美しく細い筒状にまとめられた赤の御飯…
竹を型に使ったのかしらん…と思うほどだった。


これまたうろ覚えなんだけど、
竹の御所なのか、三光院なのか…これを境内のお稲荷さんにお供えする、と。

このムックは、たしか中央公論社だったと思う。


そしたら芋づる式に 冬虫夏草 の中に出てくる、小豆ご飯を思い出した。

椿の葉に、小豆ご飯を盛って、辺り一帯のお地蔵さんに供える。

洪水のあと、多くを失った人たち、
食べる物にもこと欠くなかで、幼い子供たちが「ようけ」亡くなった。

その供養に、征四郎の一口にも満たない小豆ご飯を、
亡くなった子供達にと、丁寧にもれなく供える光景が、
具体的には文中にないにもかかわらず、鮮やかに目に浮かんだ。