些細なことかも知れないけど、きっときっと、龍さんだね!

 
玄関を出る時は、雪が激しく舞ってた。

エントランスのガラスドアが奥まっているので、その上のガラス張りの外は風が渦を巻いていてる。

ここに迷い込んだ雪は、浮遊…というよりは、水平に円軌道で回っていたり、
空中にほとんど静止したように留まっているものがある。

なんとも不思議な眺めだぁ…
思わずガラスにへばりついて見入ってしまう。
いかんいかん、出掛けなくちゃね!


吹雪いているのでポンチョをひっ被り、
足首までのラッセルしながら歩き出すと、裾が舞い上がってバサバサと物凄い音。

うへ~っと空を見上げると、雪が舞っている向こう、
西南の空の雲がきれて、青空がのぞきはじめている。


歩くこと15分、北西から南にかけては、ペカペカの青空と化した。

一体、玄関を出たときの吹雪は、何処に行っちゃったの?


きっと、龍さんのサービスだよね。

ええと、まずは雪が水平に旋回するのを見せてあげて…と、
あ、空中で静止してるのもね…おまけしちゃおう。
で、そのあと、今日も少し彩雲も見せてあげようっと!


龍さん、今日もお空からのサービス、たくさんたくさん、ありがとうございました!