黒子(くろこ)の九ちゃん…(その1)

 
FMのキラクラで、永さんとラジオについて、
そして「上を向いて歩こう」をこの番組の定番企画のお題(?)に採用するという流れになった、投稿が読まれた。

永さんの代表曲でもあり、九ちゃんの代表曲でもある。

辛い状況で、でも、前に進もう…
「進まねばならない」ではなく、「大丈夫、僕は、僕たちは、進める。進めるんだよ!…」と。

そして、「進めるよ!」と声がわたしの中で響いた時、もうひとつの唄が思い出される。
「だけど僕らはくじけない、泣くのは嫌だ、笑っちゃおう!」
「進め!ひょっこりひょうたん島!」…


そして、ひょうたん島のオンエア時間帯に、初の時代劇(?)の人形劇が流れた時、
九ちゃんは、黒子姿で登場もする、ナレーターになった。


まだ、録画テープが貴重で、あの頃の作品は上書き録画されてしまったものが多い、という話を聞く。
あの八犬伝は、動画で残っているのかな。

平賀源内役の山口崇さんたちと共演し、九ちゃんが杉田玄白を演じた、
早坂暁さん作品の「天下御免」は、一本を残して上書きされてしまっているとのこと。
(脚本が残っていたため、その後書籍で出版されている)

閑話休題


九ちゃんの黒子姿は、多分スチール写真だと思うけれど、わたしの脳裏にクッキリと、ある。

キリッと、でも役割を弁えて、脚本でもそう描かれていたのかも知れないけど、
子供たちにこの作品の面白さを、難しくなく伝えたいなぁ、
という押し付けがましさのない意気込みを感じる…
(この人形劇で八犬伝は、どの子供にも理解できる、冒険ファンタジーになったんじゃないかな?)


その黒子姿の九ちゃんが、不意にわたしの脳裏に現れた…
そう、スチール写真そのまま、あのニコッと微笑みかけられたら、
思わず微笑み返さずにはいられない、あのとびっきりの笑顔で…

(続く)