「御手洗潔と進々堂珈琲」一気読み

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昼間の空き地で、いつもならこの時期には、とっくに枯れていそうなルピナスが、
草刈りされた残骸から、花穂を出して咲いていた。
さすがに、花つきは疎ら…

気温は、一気にさがっていて、
ゆうべは、あわててパジャマを冬用に重ねた。寒い!


夕方、街中のショッピングモールで、先日断念した文庫本を購入。
最新刊のは以前読んでいるので、「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」を改題したのを手に入れた。

レシートのタイムスタンプを見たら、時分が一致してた。


この本の御手洗は、事件を解決するわけではない。

進々堂で知り合った、京都に住む予備校生に、
旅先で自分が巡りあった人たちの、数奇な運命を語って聞かせるだけだ。

ドキドキするような緊張もない。
一話目は、主人公の青年の話の聞き役だったりする。


でも、渡月橋の琴きき茶屋、という文字を目にすれば、
あ……と、「占星術~」を思い出さずにはいられない。
懐かしいな。



昼間は「API~」を読み返してた。
実は、本題部分ではなくて、
序章と終章を、とにかく落ち着いて読んだ。

わたしの言いたかったことが、肯定されている。
そして、それはことごとく、作業場所では否定されることが多かった。

なんか、悲しい気持ちになった。
もちろん、「Effectiv~」はかなり前に読んでた訳だけど、
こういうカテゴリの仕事に巡りあい続けていたらな…と。


確かに、今までに満足できた仕事は、全部こんな範疇にあった。
頑張っても、自分としてはほとんど報われない結果(大概、要休養状態に転落)になる仕事を、
文字通り「生活のため」にやった。



昼間にやるせない思い出にどっぷり浸かっていた後に、
夜のこの文庫本も、やるせなかった。


でも、これもシンクロなんだよ。悲しみが噴き出す必要もあるよね。
今夜はあったかくして寝よう。