イザークと「皇帝」

 
今、ラジオからベートーベンの「皇帝」が流れてる。

この曲と対に脳裏に浮かぶのは、池田理代子の「オルフェウスの窓」の副主人公の1人、貧しい奨学生のイザーク

物語前半の、まだ線の細い少年。

物語全体が、波乱万丈ではあるけど、
イザークも、いつも懸命に生きていた。


人は、何をもって幸せと感じるのか、文字通り人それぞれ。

イザークは、幸せだと感じることが出来た時間が、どれだけあったんだろう。


妹のフリデリーケが、息を引き取る前に、イザークは調律も怪しい自宅のピアノで、
この曲を弾いてやる。


漫画なのに、それは映画のようにわたしの脳裏にながれている。