麻のはなし

 
今、店頭に出てるSterPeapleに麻の特集があったのを、以前書いたけど、
ニュースで、麻(大麻)の栽培免許をとって、地域の産業として興そうとしてる自治体を紹介していた。

向精神作用のない品種は、国内でも存在する。
が、10年近くかけて改良してやっとできたらしい。
一方で、ヨーロッパには既に無毒化されている品種があるが、この雑誌の記事の作成時点では、タネの輸入に支障があるらしい。


更に一方で、昔は麻の栽培(繊維用)は普通に行っていたので、
野生化してしまったものを、この時期に、一生懸命引き抜く作業に汗を流してる人たちもいる。


ココナッツみたいに、記事によると麻も全草捨てるところがない、とのことで、
この自治体では、無毒化した品種を栽培して、この繊維を利用(裁断して固める)して建材にするらしい。


現在、既に免許を持っている場所では、土壌の重金属の除去効果をすでに確認しているとのこと。

さらに別の記事では、放射能除去の可能性についても触れていた。
放射能で汚染された土壌で栽培しても、麻自体(葉っぱや茎)からは放射能が検出されない。

最低限、放射能を取り込まない機能があるのか、
あるいは、取り込んでも分解してしまう機能があるのか、
後者だったら、すごい!よね。

麻は、3ヶ月程度で収穫できるし、生育の管理も楽なので、
高齢の方でも栽培が容易とのことで、若い人たちが離れた農村でも、休耕地を復活できる。
(なんせ、畑からにげだして野生化してるんだからね)



宇宙戦艦ヤマトで、ラストに放射能で汚染された地球が、緑の大地に復活していた。

イスカンダルで教えられた、「放射能を無毒化」する方法は、
わたし逹には具体的に提示されなかったが、
科学技術の粋を集めた技術ではなく、
案外「麻を育てなさい」といった、目からウロコな方法だったのかも知れない。

少なくとも、汚染された土壌でも育ち、酸素を供給してくれる。
酸素が供給されることによって多様な生態系が戻ってくる。



記事を読んでから、実はずっと麻の栽培に関わる夢をみる。
昼間、駅のベンチでトロトロと微睡みかけた時とか、
短時間の時に限られてる。

出てくるのは相変わらず、実物に触れられる亜麻ではあるのだけれど、
見えてるものが、妙にリアルなんだ。
そして、はっとして目がさめる。何なんだろうね。