雰囲気を香りにたとえると…

 
丘の上のストーンサークル(?)は、
正確にはサークルというより石の遺跡なんだけど、
観客が一人の、ミニコンサートまでセッティングして貰えて、
あの丘の下で感じたウキウキは、外れてなかったです。

ここは、優しくて、やわらかい感じ。もちろん清々しい感じもします。


香りにたとえて言うと、
畠中の遺跡はミントとか、タイム、レモンみたいなシャープな感じ、
ここは、シャープな中にも、フルーティなような、ナッツみたいな、
(あはは、これじゃ食べ物系?)
そうだな、フランキンセンス(乳香)の樹脂的な甘さを少し軽くして、
ローズウッドとネロリをほんの少し足した感じかな。

実際に、香りがしたわけではないですけどね。


ストーンサークル=パワースポットって思うけど、短絡的かも。

日本にもずっと石の文化が続いてきていて、これらの遺跡や、
神さまが降りてくる磐座、古墳の石室、お城の石垣、
庭園に石を置いたりもしますよね。

磐座はもともと、そこにあったことが多いですね。

他は石は他から運ばれきたわけだけど、
本来自分達がいた場所と違う場所、違う磁場にやってきて、
そこの磁場と、石自身の磁場の相性が良ければ、
相乗効果でより良い磁場が生まれるんだと、思えてきた。



ここの遺跡は、明らかに墳墓だけど、とってもいい感じの場所です。

偶然だけど、梨木香歩の2つの作品のことが思い起こされました。

1つは「マジョモリ」のハナちゃんこと、木花咲也姫さん。
丘の上の遺跡には、埋葬された人の他に、
ハナちゃんみたいな姫かみさまが、いらっしゃるのかもしれないね。
うふふ、「遊びにおいで」と呼んで頂けた?


もうひとつは、「家守綺たん」で高堂が征四郎に語る、
人は、自分の気に入った場所に埋葬されたがる、
という部分です。