真っ白な道…

 

今時期はまだ明け方にたどり着かない4時前、毛布を被って寝ていたのだが、何かが光った気がして起こされた。

離れた場所から、雨より乾いた音が近づいてきた…湿ったザァッではなくて、乾いた砂のような音。霰よりまだ小粒なのを降らせながら、雲が渡ってくるのだ。トタン葺きなので、なおのこと…である。

窓を少しだけ開けてみると、見える路上が既に真っ白だ。窓から見える狭い空が、フラッシュを焚いたように真っ白く光って、間髪おかず雷鳴が腹に響くほどに轟いた。

あぁ、本当に冬になってしまった…また毛布を被る…