雪がちらつく…
寒い。考えてみれば、11月下旬なのだから当然だが…雪もちらつく日がきた。
街の中心部の樹木たちには、受難の時期だ。寒さや雪ではなく、イルミネーションと称して、LEDをぐるぐると巻き付けられる。
凡そこの自然界の歴史になかった、日没後のあり得ない明るさを、身に纏わせられ続けるのだ。迷惑な話ではないか…
白色灯の極淡いオレンジ色で、シルエットを楽しんだ頃なら、まだよかった。
色とりどり、まるでネオンのようで、たまに眺めるならいいかもしれないが、視覚に煩いほどだ。夜は裏通りを通るしかないな…