積雪ゼロになったが…
固く凍った雪道を気をつけて歩いたのは、つい先日の気がするが、すっかり夏道になった。
凍結した歩道の滑り止めに撒いた、大量の砂利がそこここに残っていて、これはこれで難儀する。
歩き悪いし、掃き寄せて片付けて下さっていると、その風下は時として砂嵐になる。
砕けた砂は車道の排水口におちてしまい、下水道の流れの妨げにならない訳がない。
積雪期間に貯まっていた埃レベルの微小な何かが、空中の浮遊物となって舞っている。
死滅したコロナが分解したものが舞っているのを、たまたま吸い込んで付着したタイミングで、感染と判定されたら…と、苦笑ではすまない。
いくら結果が迅速でも、特定の遺伝子が混ざり込んだ水でも、反応するという鋭敏な(?)キットや、見逃しも多いというキットは信が置けない。
目立たぬながらも、ハコベがまだ短い草丈のままで、白い花を咲かせていた。一株見つけると次々と見つかり、のぞき込むと照れたように笑ってくれる気がする。
こちらも思わず、マスクの下で微笑み返さずにはいられない…そんな嬉しさがある。
陽当たりのいい花壇の隅、丈が低いままの黄色のクロッカスが、ずらりと整列して迎えてくれた。