バックハウス(続き)

 

昨晩迄4夜続きで、出先でポケットラジオで聴いた。本当に素晴らしい至福の時間だった。勿論、それなりの機器で聴ければもっと酔いしれたかもしれない。

でも、単に音だけじゃない。そんなものが解るわけなかろうと、せせら笑いたい輩は笑わせておけばいい。

 

全く不思議なことだけれど、曲が流れている間は殆ど雑音が入らなかった。

アナログタイプのチューニングで、イアフォンのコードがアンテナなので、いつもは近くをスマフォで通話しながら通過されるとバリバリッ・ガガッ・ガリガリ、通話でなくてもジジッ・ガガァ〜の雑音なのに…なんて幸運、もの凄い奇跡だ。(感激もの)

バックハウスの力強いタッチもあって、曲が流れる間は音量を下げて掌で耳を覆った。周囲の音(声)は結構うるさく響いていた…忘年会の帰りの人達、ほぼ傍若無人のボリュームの声から逃れる。挙動不審(≒幻聴)に…見えたわなぁ、きっと…

 

変な例えだが、ゲゲゲの鬼太郎のように髪がアンテナになり、耳に聴こえた音以外の情報(このオンエアに込められた想い)を勝手に受信していたのか…

純粋に音だけからでは受け取れない何かが連日胸に沁み、浄く豊かな光を放ち続けていた。