いうまいと おもえど きょうの あつさかな

 
いにしえにこの句が詠まれた時の、気温は一体何度くらいだったのか…

今と比べると、笑ってしまう程度だったかもしれない。


それでも、扇風機やクーラー、ましてや冷蔵庫も氷も無いわけだから、
水冷式の自力冷却機能(汗)と、風だけが頼り…

例え、水を呑むにしても、飲料水に苦労するところも多かったはずだ。


あの蒸し暑い京都では、うなぎの寝床の細長い敷地の中程にある、
僅かなスペースの庭に打ち水をすると、あら不思議…細長い敷地に風が通るときいた。

クーラーを使う涼しさに較べれば、玩具のようなレベルであっても、
目に見、耳に聴く涼しさを工夫して加え、暑さを凌いでいたのだ。


今朝の予報は20℃後半だったが、しっかり30℃を超えた。

今晩の寝苦しさを、どう凌ぐか…冷房は、ない。
来週には、また20℃台に戻るのに期待をつなぐか…


まだ明治元年ではなく、慶応4年だった5月の末(太陰暦)、
現代の太陽暦では7月の下旬に近づいているころ、
江戸は猛暑のなかにあった。

現代とは比較の意味がないとはいえ、ようよう梅雨もあけ、
照りつける陽射しは、大気汚染が殆んどない分、強烈だったはずだ。