初夏に向かう…(シャクとドクニンジン)
オシドリ池の大学の構内は、自然がいっぱい。
特に、林のままになっているところは、文字通りに落葉樹の林床の豊かさに、今更ながらに感動すらする。
1週間前、隣接する公立の施設の薬用植物園で、春の山菜展があった。
前々から、ニンジンの葉っぱに似た、いかにもセリ科の植物を毎年見かけ、
こいつは多分、食べられるよな~と思っていた。
半分当たり、半分大間違いだったと判明。
まず、シャク(コジャク)は食べられる。
分岐するところに、うっすらと綿毛をまとった白っぽいハカマがあり、
こちらは今、花が咲き出したところ。
シュウ酸が多いので、湯がくのが必須らしい。
ハカマの下の部分が、思いっきりセロリに見える。
花が咲くまで成長しても、葉は心持ち色が淡く、軟らかい。
一方のドクニンジンも、似たような場所によく似た姿で生えている。
見分けるのは、ソクラテスの血とも呼ばれる赤紫の斑点。
下の方では融合して、ベッタリ赤紫のシミになっている。
処刑でソクラテスがあおった毒は、この植物から造られたという。
新しく出た葉はシャクと似ているが、成長した葉は緑が濃く、軟らかそうには見えない。