春分の大雪
昔々…
春のお彼岸に、関東で大雪が降って、
送電線の鉄塔がグニャリと折れ、街なかの電線も着雪で垂れ下がり…
町田方面では停電もあって、信号機が黙りこくってしまいました。
とにかく、電線への着雪がトラブルの根源なので、
着雪しても、その部分が下側に回転して、雪が勝手に落ちる仕掛けが、
雪国でもない東京の電線にも、そのあとつけられました。
後日知ったことですが、前後して、わたしもお世話になった事のある、本当に惜しいかたが亡くなりました。
単身赴任で、ご本人にはその自覚はなかったようですが、
かなりな無理を、重ねていたようです。
やっと赴任から戻って、奥さまと街を歩いていた時に、突然倒れられたと…
以前に両親のこととして書きましたが、
亡くなって三日以内に雨が降ったなら、それはその人の寿命なのだと。
あの桁外れな、東京の大雪を思い出す度に、
まだまだ、大活躍されるはずだった、その方を思い出します。
寿命だったのか…
良い方過ぎたんだなぁ…と。
その方の温かい笑顔を思い出す度に、今でも、切なくもなります。
春の彼岸の静かな夜に、あの方を思い起こしつつ、合掌。