ウミガメの背に住み着く、ウラシマくん。そして、親亀の心もち。

 
成程、ウラシマか…楽しい命名に拍手~!

ウミガメくんなら、龍宮城に連れていってくれるねぇ。



そうか、亀の背ね…


偶然かもしれないけど、皇位継承に向けて会議が開かれた。

再三書いてきたかもしれないけど、
明治帝の前の孝明帝までは、皇位継承の時には、
然るべき真言と印を授けられて、(天皇は)親亀の心もちで、と伝授されたという。

足利以降、江戸末期まで、天皇が政治から引き離されて久しい。
親亀というのは、日の本の民全てを、天皇は我が背に負っているという意味に他ならない。
民を統べるのではなく、祭祀を通じて民を常に支え、護らねばなりませんぞ、と。

天皇はまさしく、別格の祭祀を任としていた。


だからといって、天皇が親亀の心もちを持てば、為政者に必要ない筈がない。

為政者こそ、親亀の心もちを持たねば、国民を支えてはいけない。


周囲を身内や、イエスマンでかためていれば、
例えどんなに立派なことを言ったところで、所詮スケールの小さい奴に過ぎない。

自分に真っ向批判を向ける人物を、自分の権限(だと甚だしい勘違いをしてる)で、
更迭や処分や甚だしいのは処刑する。

自分に近い人物は、どんな不条理を使っても庇い、批判をうやむやにし、あるいは無視する。


親亀の資質は、公正であることが出発点だ。
誰しも、産まれた時から親亀ではない。親亀に育っていかねばならない。

ただ、親亀になる資質を持たず、育とうともせず、
ただ、親が遺したものに執着している輩には、親亀になる資格はない。


せっかく初代が苦労して立ち上げた商いを、
台無しにする放蕩三代目の話が、よく引き合いにでる。

徳川家があれだけ続いたのは、
三代家光が生まれながらの将軍と云われながらも、
子供の時から、かなりな辛苦をなめさせられてきたからだと聴く。

(続く)