「謎のシステム障害」だってさ…

 
マイナンバーカードが受け取れない、「謎のシステム障害」なんだってさ。
いくらなんでも、お粗末すぎるシステムだよね。

そりゃあ、開発にかかわった当事者以外からは、確かに「謎」だね。


個人情報だから、セキュリティ面には最大限、かつ細心の注意が必要。
(恐らく、制約も甘い気はする)

だけど、その他の機能面、それを実現する制御やロジックは、そんなに難しいものとは、とても思えない。


マイナンバー制度に群がったIT関連の企業。

多分例によって、元請けが更に請け負いに出す。勿論、自分の儲けを確保しようと、最低額を入札した会社に出す。
最低額で入札した会社が、自分たちに技術(=ノウハウ)が十分あり、
機能を実現するための最短ルートを実績としてもっていて、
「あ~、この程度の機能はちょろいもんです~」
と低額を提示するなら、確かに、Win-Win(この用語も古い?) だ。

実際はとにかく勝ち抜くために、低額で入札する。
それを更に下請けに(かつ丸投げしつつ、更なる低額で)出してる。


公共性の高いシステムほど、本来ならば、
高機能のものを低額で(なんせ、税金を使うんだから)開発するための入札のはず。

低額で済ませようとして、低機能(正しく動作する必要最小範囲の機能という意味です…)のシステムが、リリースされるならまだ釣り合う。

でも、障害続出もしくは全く正しくない結果を出すシステムがリリースされて、
それに税金を使っていいものなのか。

結局、ほとんどドブに棄てたも同然の特許のシステムの話も、
決して遠い過去の出来事ではない。


勿論、私たち末端のエンジニアにしてみれば、払って貰わなければ困る。
寧ろ、下請けになるほど、分割検収で払ってほしいほどではある。
(間をおいて、続く…)