昨夜、静かな雨が降りました…

 
昨日の帰り道、雨が静かに降っていた。

あ~!これよ、この雨なんですよ。

サーっと、傘にも静かに当たって、でも、ポタポタ落ちていくくらいの雨。


雨がとんでもない量で、自分のいる場所に降っているときや、長い間降っているときは、
傘のなかで、こんなふうに胸のうちで呟きます。

あぁ、葉っぱたちも、お花たちも気持ちよく、もう十分に雨をいただきました。
ありがとうございます。

これ以上雨を降らせていただいても、
あとは無駄に道路の排水口から大急ぎで、海に戻ってしまいます。

せっかく大変なエネルギーで空に上り、雲になりました。
どうぞ、雨が一番しあわせになれる場所に、降らせてあげてください。


明日までに、この街に降ることになっている残りの雨を、
どうぞ干魃に苦しんでいる場所に融通してあげてください。

勢いよく降ってしまうと、渇ききった土は流れてしまいます。
どうぞ雲を、上空に薄く広くクレープみたいに拡げて、
そして、それを何層にも重ねて、雨がゆっくり静かに降れるようにしてあげてください。


ゆっくり静かに降った雨は、大地を潤し、たくさんの命を育みます。

そんな素晴らしい水の使命を果たしきって、
雨が、自ら嬉しく誇らしくしあわせになりますように、
そして、海へ空へとゆっくり帰っていけますように。



その時イメージする雨に、そっくりの雨だったの。

袖や裾が結構濡れちゃったけど、とっても静かな気持ちで歩けたよ。



今、自分のいない場所の雨についても、ほとんどおんなじ感じで祈念します。

ただ、十分という範疇を越えてしまっていることが多いので、他の言葉を選びます。

自分の上空の雨について祈念するときは、
感謝の言葉がすらすら出てくるんだけど、
(龍神使いのおばさまのお陰だね)
既に災害が起きている場所の祈念って、
感謝の言葉がさっと出てきにくいから、難しいのかも。


この街の、龍神使いのおばさまは、きっと今年もお元気で、
連日、懸命に祈願してらっしゃるんだろうな。

ありがとうございます。